茶毒蛾(チャドクガ)の恐ろしさ! / 庭WEB - カーサエクステリア。

茶毒蛾(チャドクガ)の恐ろしさ!

つばき(椿) 冬に咲く花の一つでもある、椿(つばき)。
この花をつける樹木に毛虫がつくのをご存じでしょうか?
実はこの毛虫、茶毒蛾(チャドクガ)という蛾の幼虫で、毒の毛を身にまとう大変怖い毛虫です。
みなさんの中にも、これに刺されて大変な思いをした方がいらっしゃるのではないのでしょうか?

さざんか(山茶花) 茶毒蛾は日本でも代表的な毒蛾の一種です。
椿やサザンカといった茶科の植物に寄生して害を及ぼすばかりでなく、刺されて被害にあう人が後をたちません。 茶毒蛾の幼虫が発生するシーズンは年に2回、4~5月と8~9月にかけてです。
まず成虫が椿やサザンカに産卵し、孵化した幼虫が葉を食い荒らします。
最初のうちは数十匹が固まって葉を食べているのですが、成長していくにつれて周囲に拡散して行動するようになります。

チャドクガ(茶毒蛾) やっかいなのが、茶毒蛾に生えている毒の毛。
毛といっても、幼虫に生えている肉眼で見えるものだけでなく、顕微鏡で拡大しないと見えない微細な毒毛をたくさん身にまとっています。
その本数は1匹だけで、なんと50万前後。
これが直接、あるいは風で飛んできて人に刺さるのです。 毒毛が人に刺さるとかゆみを感じ、やがて皮膚のかぶれや発疹が生じます。
掻いてしまうと、更に細かく散らばり、腕から身体の広範囲に症状が広がってしまいます。
発熱を伴う重い症状に進むようなら、医師による治療が必要です。
被害にあった人の中には、毛の毒が抗原になり、アレルギー反応を示すようになる人もいます。 この毒毛、幼虫が孵化する前の卵にも、幼虫が残した脱皮殻(年に6回!)にも生えていますし、死骸にも残ったままです。
つまり、殺虫剤で幼虫を殺したとしても毒毛による害は発生し続けるのです。
なので、被害を防ぐには殺虫剤を使うよりも、思い切って幼虫が生息する枝を切ってしまう方が効果的といえます。
毒毛は風に乗って飛ぶこともあるので、茶毒蛾がつく茶の種類の植物は、なるべく風の通り道を避けて植樹するのも予防のひとつです。

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