危険なエクステリア / 庭WEB - カーサエクステリア。

エクステリア塀は、狭い国土で生活する私たちにとって重要な外構構造物として建設され、プライバシーの保護、防犯や防火などに役立っています。
しかし、地震などによる倒壊の事例が報告され、通学路、避難路、および不特定または多数の人々が通行する道路に面する塀の安全確保は、地域社会の共通する願いです。
塀の構造は、耐久性、転倒防止対策を理解して、自己点検してみましょう。塀のような私的財産は、所有者の責任において管理するのが基本です。

ブロック塀を必要とする理由

危険なブロック塀をチェック

次のようなブロック塀は、地震のときに倒れる恐れがあります

危険なブロック塀

塀の診断

ブロック塀の診断
診断のポイント

ブロック塀の仕組み

地盤は、塀全体を支え、基礎から一体となった場塀の転倒に抵抗する役目を果たします。従って、大きな支える力(地耐力)が要求されます。特に、軟弱地盤のところには、大きくしっかりとした基礎を設けましょう。地耐力は、次のような簡易法により、およその判別ができます。
・良質土:スコップを強く踏んでようやく掘ることができる。
・普通土:スコップんじ力をいれて掘ることができる。
・軟弱土:スコップで容易に掘ることができる。

ブロック塀の仕組み

基礎は、鉄筋コンクリートで堅固に造り、塀本体と一体となって転倒しないように、40cm以上地中に根入れします。
さらに、抵抗力の大きい形式の基礎として、L型、T型及び銅管杭打ち基礎などがあります。また、高い壁や医師積みの上に設けられている塀は、基礎に粘りがなく非常に危険です。
安全対策を講じてください。

たて筋は、壁に作用する横力に抵抗する重要なものです。
基礎から壁頂まで1本の鉄筋を曲げることなく配置します。
特に、基礎と最下段ブロックとの接合部には、曲がりやさびがよく認められますので、注意しましょう。また、たて筋は、建築基準法並びに日本建築学会・ブロック塀設計基準の規定を満足するように配置し、次の点に留意しましょう。
A.基礎へ確実に定着する。
B.壁頂部のよこ筋へカギ掛けする。

よこ筋は、壁体の長さ方向を強固に一体化するもので、控え壁がある場合は、特に重要な役目をします。また、よこ筋は、通常80cm以下の間隔で配置します。

かさ木は、塀本体へ雨水等が浸入するのを防ぎ、ブロック及び鉄筋を保護します。かさ木は、壁体へ確実に固定します。かさ木には、浮きや欠陥がよく見られます。注意しましょう。

控え壁(控え柱)は、兵の転倒に対する抵抗力を増すために、長さ3.4m以内毎に設けます。控え壁にも鉄筋を配置し、塀本体と杏子に一体化します。また、塀本体と同じ堅固な基礎を儲け、反対側への転倒に対する抵抗力を確保します。

充てんモルタルは、鉄筋とブロックとを一体化させるもので、強固な壁体を造るとともに、鉄筋を保護する役目を果たします。鉄筋の周辺部にモルタルが密実に充てんされないと、塀の強度低下や劣化を早めることになります。

透かしブロックの多用は、壁体の強度を低下させます。特に、連続した配置は、たて筋の適正な配置を困難にします。

塀にかかる力

塀には、自然界からの力だけでなく、人為的な力も作用します。さらに長い年月をかけて、徐々に性能を低下させるものあります。安全なブロック塀は、全ての力に対し抵抗できるものでなければなりません。

塀の役割

塀の役割は、外から作用する力より人々を守り、安心して暮らすことのできる環境をつくることです。塀と私たちが共存できることが大切です。また、狭い国土に生活する我が国では、敷地境界の表示も重要な役目です。

ブロック塀は、なぜ転倒しやすいか

ブロック塀は、厚さに対する高さの比が大きく、超高層ビルよりもスマートです。このため、横からの力に対する抵抗力が小さく、倒れやすくなります。抵抗力を高めるためには、基礎を地中深く埋め込むことが大切です。

ブロック塀の重さは

高さ1.6m、長さ1mのブロック塀の重さは、320~400kgです。例え、その破片であっても、私たちの力で支えられるものではありません。東海などにより、高いところから直撃を受けると、重大な自体が生じます。

ブロックの種類

種々のかたちのブロックがあり、それぞれに役目や使用部位が決められています。用途に応じたものを選んで、使用しましょう。また、透かしブロックを多用すると、塀の強度や耐久性を低下させることがあります。

ブロックの品質

塀に使用するブロックは、強度が高く吸水率の小さいもの(日本工業規格・C種以上の性能を有するものが望ましい。)を使用しましょう。また、ブロック塀の強度、耐久性をより向上させるため、厚さ12cm以上のブロックを使用しましょう。

劣化のメカニズムとメンテナンス

ブロック塀は、良い設計・施工で造られたものでも、常に外気に接する過酷な環境にあるため、約20年で鉄筋にさびが認められるようになります。日本建築学会の調査によると、ブロック塀に期待する耐久年数は約30年です。木造住宅を30年使用するには、適切なメンテナンスを施さなければなりません。ブロック塀も、メンテナンスされることを望んでいます。ブロック塀の劣化のメカニズムをよく理解し、常に健全な状態に保ちましょう。

安心な塀

平面的に工夫する

道路境界より離す

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